日中友好協会米子支部 №218 今週の注目記事は
第八面《漢語の散歩道~方言をしゃべる詩人》
◇ 初対面の李白に対し「おぬしは謫仙人じゃのう」と、方言で語りかけたという
賀知章という人物の話から、思い出すのは我が恩師・田縁良樹先生のこと。
田縁先生は、東京での大学時代も、教員になってからも、生涯「米子弁の人」
でした。
◇ 高校の図書館で「わぁはこげな本に興味があーだか」という声に顔を上げると
不審者のようなひげ面が私の読んでいた未解放部落に関する書を覗き込んでいる
ではありませんか。
その人が漢文の教師だとわかったのは3年生になったときでした。
◇ もちろん授業はすべて米子弁。日く、「米子弁はフランス語によう似とうだぞ
ぅ」と、巻き舌でべラベラしゃべって皆を笑わせる先生の授業は、受験戦争まっ
只中の私たちにとってオアシスのような存在でした。
◇ 第三面《南京事件》、かつて田縁先生も「日本が中国にどげぇなわりぃことし
たか、かんげぇてみぃ」と話してくれました。
◇ 第二面《日中関係を国民の~》では若者たちの言葉におおいなる希望が。
(S)
日中友好新聞 2022.12月15日号(№2578)付録