賀 正
日中友好協会米子支部
支部長 高橋 敬幸
2025年初春にあたり、米子支部会員の皆様、太極拳教室や中国語教室にご
参加の皆様に、心からのご挨拶を申し上げます。
昨年は、皆様や関係諸団体等のお力により、王希奇「一九四六」米子展を成功
させることができました。改めて感謝申し上げます。
多くの来場者の中に、当時葫蘆島から引き揚げてこられた方が10名程度おられ、
「この絵のとおりだった」「この中に母と私がいる」「戦争の悲惨さを若い人に
伝えたい」などとお話しされました。
日本中国友好協会創立以来の原点である「日中不再戦」の重要性を改めて実感
しました。
今年は、日本敗戦から80周年、「広島長崎原爆投下から80年」です。
昨年の「ノーベル平和賞」は、日本原水爆被害者団体協議会が受賞し「核兵器
廃絶」を訴えて闘っている世界の平和活動家を励ましました。
ロシアにウクライナへの核威嚇や核使用をさせないためにも、イスラエルのガ
ザ攻撃、ジェノサイドをやめさせるためにも、「核廃絶せよ」「戦争やめよ」の
声を大きくしていきましょう。
また今年は、第2次安倍内閣が「集団自衛権行使」を閣議決定して安保法=戦
争法を強行採決してから10年です。さらに岸田政権は、2022年12月に「
安保3文書」を閣議決定して、23年度~27年度の防衛費を総額43兆円、2
027年度までに防衛費を2倍・GDP比2%(世界第3位の軍事費!)、敵基
地攻撃能力(反撃能力)を保有するとし、石破内閣自公政権は、昨年12月27
日に2025年度の防衛予算案を過去最高の8.7兆円と閣議決定しました。
軍拡や兵器で平和が実現できないことは、国民の多くが気付いている筈で、福
祉が削減・縮小され物価高で生活が大変な中での軍拡ですが、政治はなかなか変
わりません。
日本敗戦の翌年に、戦争を反省して国会で可決・成立した日本国憲法の前文と
第九条は、武力の放棄・非戦と平和を規定し、1978年(福田内閣、華国鋒政
権・鄧小平副首相)に締結された日中平和友好条約は、日本と中国との間の「恒
久的な平和友好関係を発展させること」を謳っています。
戦争ではなく平和を、武力ではなく対話を、相互理解を求めていくことが必要
です。
お互いをそして中国や中国の人たちへの理解を深めていきましょう。
昨年10月から米子香港国際定期便が週3往復運行され、報道によれば、今年
3月中旬から2ヵ月間、「タイガーエア台湾」が米子台北直行便を週2往復運行
するようです。いま、台湾旅行の企画を練っていますが、出来れば皆さんと一緒
に楽しい旅行を実現したいと思います。
今年も太極拳や中国語教室などで趣味や要求を実現しましょう。
さらに多くの仲間と共に支部を活発で楽しいものにしていきましょう。
本年もどうか宜しくお願いいたします。
◇と き 2025,1月12日(日)PM1:30から3:30
◇ところ 米子産業体育館(R431沿い、本の学校前)
◎参加料 無料
◎チャレンジタイム、ティータイム有り
◇と き 2025.2月1日(土)AM10:00~PM1:30(予定)
◇ところ 米子市明道公民館
※駐車場が満車の時は、市役所の駐車場をご利用ください。
◇参加費 ¥1000
※水餃子、春巻など中国料理を作ります。
※エプロンは各自で持って来てください。
※お問い合わせ、参加申し込みは ⇒⇒ 090-1189-4814新庄まで
賑わいました。
昨年取り組んだ催しでは、何と言っても王希奇「一九四六」展が話題でし
た。協会内外の大きな協力を得て1300名以上の参観者、その後の反響も
大きく、展覧会が終わった後にカンパを振り込んでくださった方もいます。
来年も「日中不再戦」、そして太極拳・中国語を広げようと元気に乾杯を
しました。
太極拳が好評!
れ、舞台発表の部に15の公民館、作品展示の部に14の公民館、合計29
の公民館が参加しました。
大和公民館は24式太極拳、宇田川公民館は24式太極拳と太極功夫扇を
表演しました。「とても素晴らしかった」と、公民館の主事さんからも声を
かけていただきました。
高等学校中国語研究会が主催して毎年開いている「山陰地区高校生中国語
発表会」、第15回目となる今回は12月14日、米子市公会堂で開催され
米子高校、境高校、岡山商科大学付属高校から17名が参加しました。
審査員は戴奮さん(上海出身、高校教師日中友好協会中国語教室講師)
と呉丹さん(米子市国際交流員)。
「入門の部」「初級の部」「朗読の部」に分かれて発表、日頃の学習の
成果を競い合いました。
今年は岡山からも2名の参加があり、山陰地区の生徒には大きな刺激にな
ったと思います。
ほとんどの生徒は高校に入学してから中国語を習い始めたとおもいますが
審査員の先生から「感動しました」とお褒めの言葉を頂きました。
生徒たちの中国語は確実に進歩しています。新年からは米子と台湾を結ぶ
航空路も新設されます。この米子の地より中国語教育の花が咲き、日中友好
の光がより一層輝くことを祈念します。
日中友好協会米子支部からは毎年、参加者全員への記念品を提供して頂き
感謝しています。
琴& 折り紙& 和服 体験
12月9日から20日の期間、米子松蔭高校とマカオ培正中学との3度目の短期
交流が行われました。
この機会にぜひ日中友好協会との交流がしたいと申し入れをしたところ、中国
語教室中級クラスのみなさんのご協力で「琴・折り紙・和服 体験のつどい」が
実現しました。(12月15日、米子市公会堂にて)
辻田さん種田さんには日本の琴で「さくら」を演奏していただきました。
琴の音色がとても美しく、桜の情景とともに、新庄先生の話された日中友好へ
の熱い想い、平和への祈りがより一層心に響くように感じました。
その後、17名の若者ひとりひとりに
琴の弾き方を指導してもらいました。
実は、マカオの学生たちは密かに「さくら」の歌をうたう練習をしてきました
ので、琴の演奏に合わせて「さくら」をみんなで歌ってくれました。
琴の順番を待っている間に、坂田さん、山根さんが折り鶴を教えてくださいました。
ほとんどが初めての体験でしたが、とても上手に鶴が折れました。
山根さんが持ってきた和服を着付けが専門の坂田さんが、男子学生に着せているところ。
琴を実際に弾かせてもらい、折り鶴や和服を体験したりと、
素晴らしい機会を作って戴き、感謝の気持ちが溢れます。
「これからはあなたたち若者が日中友好を担っていく番です」という新庄先生のことばが とても心に響きました。